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天川栄人のブログです。新刊お知らせや雑記など。

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日本児童文芸家協会賞を受賞しました

 昨年刊行の『セントエルモの光 久閑野高校天文部の、春と夏』『アンドロメダの涙 久閑野高校天文部の、秋と冬』(いずれも講談社)が、2冊を1作品として、第48回日本児童文芸家協会賞に選ばれました。

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 児童書の作家として一つの目標にしていた賞ですが、まさかこんなに早くいただけるなんて。いまだに信じられません。本当に光栄です。ありがとうございます!!

『おにのまつり』に引き続き、2冊を通じてたくさんのアドバイスをいただいた担当編集さま&編集長、素敵なイラストを描いてくださった金子恵先生、美しい装丁に仕上げてくださった大岡喜直(next door design)さま、専門用語だらけでご面倒をおかけした校正さま、望遠鏡の扱いやプラネタリウム製作の描写に関してアドバイスをくださったKUALAの同期や先輩方、その他この作品の製作に携わっていただいたすべての方に、心から感謝を申し上げます。

 また、応援してくださった書店員さんや司書さん、誌面で取り上げてくださった『星ナビ』さまや『天文ガイド』さま、そしてもちろん、この作品を読んでくださった読者のみなさまに、最大級の感謝を。本当にありがとうございました。

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 正直言って、この作品が賞を取るなんて思ってもみませんでした。えるもも嵐士も、決して好感度の高いタイプのキャラクターではないからです。浅はかな行動や、とんでもない失敗もします。他者とのコミュニケーションがうまくいかず、余計な衝突ばかり繰り返していた学生時代の私そのままのふたりです。たくさんの人とケンカして、たくさんの人を傷つけて、自分自身の心もまた、ひどく損なってきました。

 でもきっとみんなそうですよね。

 だだっ広い星の海の中で、私たちはみんなひとりぼっちで、みんな迷子です。間違ってもいいし、迷ってもいいし、ときにぶつかったり放り飛ばされたり、すれ違いざま互いの軌道をちょっとずつ変えたりしながら、長い長い人生を、なんとかやっていけばいいのだ……そんなメッセージが、若い世代に届けば嬉しいです。

 そして何より、子どものころから大好きだった天文を扱った本で立派な賞をいただけたこと、私の一生の誇りです!

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 こんな日くらい自分をほめてあげたいんですけど、でもやっぱりどうしても自分一人の力とは思えないんです。決して売れっ子ではないのになんとかここまで来られたのは、応援してくださるみなさまのおかげです。改めて、本当に本当にありがとうございます。この受賞を機に、よりたくさんの方に目にとめていただけますように。

bookclub.kodansha.co.jp

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 なお今年もYA作品が出る予定です。順調にいけばもうすぐお知らせできるかと思いますので、引き続き応援してください。出たばかりの『アストロアカデミー』(集英社みらい文庫)もなにとぞ!!

 これからもどうぞよろしくお願いいたします!