プロフィール・既刊情報は、こちらのページにまとめています。
6月月報
【お知らせ】
・新刊いろいろ発売中です。どうぞよろしくお願いします!!
・Podcast「おかやま文学創造ラジオ」に出演しました。前後編+アフタートークもあり。ぜひお聴きください。
【お仕事】
・改稿。
・企画。
・ラジオ出演。
・ワークショップ準備。
先月働きすぎたので、6月は休養メインでゆっくりしました。
【今月の本棚】
『機動戦艦ナデシコ』
敬愛する佐藤竜雄監督が亡くなった。本当にさみしい。『学園戦記ムリョウ』はマイベストアニメだし、『飛べ!イサミ』も『宇宙のステルヴィア』も大好きだった。子どものころに出会ってからずっと、私の創作の指針。
ナデシコは学生時代に友達みんなとイッキ見上映会した思い出の作品で、追悼の意を込めて配信でちょっとずつ見返すことにした。
佐藤監督のアニメって、「非日常下の日常」を異常な細かさで描くところに凄みがあると思う。宇宙船の中でカップラーメンすすってるシーンとか、どうでもいい与太話をダラダラ喋ってるシーンとかを、異星人との戦闘と同じ熱量で描いてるというか。「大きな物語」の前に、ちゃんと「ぼくらの物語」が、同じだけの質量を持って存在している。宇宙の未来も、ぼくらの日々も、同じくらい大切。
だいたい、近未来が舞台のロボットアニメで、大規模な戦争が起きたとき、戦死者のお葬式までちゃんと描くアニメって他にある? しかも戦死者それぞれに多様なバックグラウンドがあるから、色んな文化の様式でお葬式しなきゃいけなくて船長は大変ですみたいな……あくまでギャグタッチなんだけど、やっぱりひとりひとりの人間への愛を感じるんです。うう。*1
それにしても、何度見ても第3話のラストすごい。一緒に見てた夫が「えっ」って言ってた。なるよね。えって。
【その他】
・十数年ぶりに奈義町現代美術館に行きました。≪遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体≫という有名なアートがあるのだけど、床が斜めになっていて不安定なため、夫婦そろってゲロゲロになってしまった。
・子どもと牧場に行ったり動物園に行ったり。今年の6月は例年に比べずいぶん過ごしやすい気候だったので助かりました。
*1:ちなみにナデシコの主人公の名前はテンカワ・アキトですが、それにあやかってこのペンネームにしたというわけではないです。
【6/10発売】『東京おしゃれ魔女ありす』(小学館)
小学館さんからとびきり可愛くてちょっとビターなYA『東京おしゃれ魔女ありす』が出ます! ドエンタメです!
イラストはidoさん、デザインは大岡喜直さん(next door design)です。

【あらすじ】
あなたの悩みは、なんですか?
『お困りですか? おしゃれ魔女ありすがお助けします。ご依頼は二次元コードから』
東京のどこかに、ド派手なファッションに身を包んだ魔女がいるらしい。
その名は、ありす。
街中に突然現れる広告に誘われて、今日も悩める若者たちが、彼女のもとを訪れる。
しかし、ありすは彼らの話をきくやいなや、やる気をなくした表情で一言。
「何それ、ダッサ」
――この魔女、本当に頼って大丈夫?
おしゃれのことで頭がいっぱいで修業をサボりまくっている魔女ありすが、スマホの中に棲むAI黒猫バトラーにお尻を叩かれつつ、しゃーなしで迷える若者を助けます。読みやすい短編5編、可愛い挿絵もたっぷりです。
「現代魔女を書きたい」というところからスタートし、シリアスに振ってみたりバディものやってみたりあれこれ紆余曲折したのですが、最終的に「楽しい」に振り切って、結果こういうパッケージになりました。ありすはポンコツな上、性格もよろしくない魔女なのですが、めちゃくちゃ書くの楽しかったです。
テーマはもちろん「おしゃれ」です。
といっても、天川の美意識は原宿ファッション(ロリィタ、パンク、デコラ…)とドラァグカルチャー(『虹色のパズル』参照)によって涵養されたので、考え方としては好感度♡<<<反骨精神!!!って感じです。すなわち、流行やモテに迎合せず、自らを貫くものとしてのファッション。自己表現としてのファッション。田舎のクソダサ少女だった天川は、その強さに憧れていたのでした。
実際に着てみるとわかるのですが、ロリィタ服ってやたらパーツが多いし、重いし暑いしかさばるし、動きにくいことこの上ないです。でもそれでいい。それがいい。着心地とか機能性とかトレンドとかモテとかウケとか、そういうのを超えた先にある「「「可愛さ」」」を諦めない。その強い意志こそロリィタなのだと思います。*1
とか言いつつ別にお洋服の話というわけではないので、「ファッション? 興味ないなあ」という人もぜひ。ありすの考えるおしゃれって、けっこう広い概念なのです。
6月10日ごろ発売。どうぞよろしくお願いします!
*1:いにしえのKERAっ子なので(知らない人はググってください)語り出すと長くなってしまう。
5月月報
【お知らせ】
・4月刊『空と花のパレード』(くもん出版)発売中です! プライド月間の読書にぜひ。
・6月に新刊2冊出ます。どちらもよろしくお願いします!
①『東京おしゃれ魔女ありす』(小学館)
➁『可能性を信じて』(フレーベル館、アンソロジー)
・NHKFM「ラジオ文芸館」にて、『おにのまつり』(講談社)の朗読が放送されました。6月8日まで聞き逃し配信中なので、ぜひお聴きください。ご担当は井上あさひアナウンサーです。
・夏の学生さん向けワークショップ、どちらも定員を大きくオーバーして募集終了しました。ありがとうございます! 頑張らねば!
【お仕事】
・5/1 岡山市連合婦人会さんの大会にて講演。
・5/10 TSUTAYA BOOKSTORE岡山駅前店さんで新刊イベント。書店員の横田さんによる素敵なレポートはこちら。
・5/12 RSKラジオ「天神ワイド朝」に出演。
・5/25 岡山操山高校にて講演。RSKさんがニュースにしてくださいました。
・5/29 全日本学校アルバム印刷組合さんの総会で講演。
・取材。
・打ち合わせ。
・改稿。
働きすぎました。少し休みます。
【今月の本棚】
『エネルギーをめぐる旅』古舘恒介(英治出版)
火の利用から気候変動対策まで、エネルギーと人類の歴史をたどり、現代社会が陥った問題の本質と未来への道筋を描き出す。めちゃくちゃ面白かった。我々が食べたり燃やしたり奪い合ったりしているエネルギーって、突き詰めると全部太陽から来てるんだな。
エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来eijipress.co.jp
『春にして君を離れ』クリスティー(光文社)
以前から読みたいなと思っていたのだけど、恩師である廣野由美子先生による新訳が出たと知り、速攻読破。極上の心理ミステリでした。中盤、ジョーンが真実に気づくあたり、ぞくぞくした~~~!!! ずっと嫌な感じなんだけどそこがいい。こういう人よくいるし、なんなら自分自身の中にも全然いるし。エンディングも大変好みでした。
『急な「売れ」に備える作家のためのサバイバル読本』朱野帰子
別に爆売れしているわけでもないし自分には関係ないだろうと思っていたのですが、めちゃくちゃ刺さりました。「嬉しいこともストレスになる」というのは目からうろこだった。どんな仕事でもそうだと思うけど本っ当~~~にいろんな人がいて、こちらへのリスペクトが全く感じられない人と付き合っていると魂が擦り減っていく。自分を大切にしてくれる人たちのためにお仕事したいです。涙
【その他】
・いろいろあってメンタルブレイクを起こし、一時だいぶアカン感じでしたが、周りの人や先輩作家さんたちの優しさで持ち直しました。感謝……。いずれにしてもここのところ忙しすぎたので、栄養と睡眠を取って意識的に休むことにします。
・子どもが言語爆発を起こし、日に日に話せる言葉が増えてきました。どこで覚えたのか、首を傾げて「ねっ」って言うのが可愛いです。
4月月報
【お知らせ】
・新刊『空と花のパレード』(くもん出版)発売中です!
発売に合わせ、トークイベント&サイン会を開いていただきます。ぜひご参加ください。

日時:2026年5月10日(日)13:00-14:30
場所:TSUTAYA BOOKSTORE 岡山駅前内 Wonderwall
参加費:無料
申込:https://forms.gle/USP4rtCoFSTstmZW7
・この夏、学生さん向けにワークショップを行います。ただ今絶賛参加者募集中!!
お気軽にご参加ください!
・6月に新刊が2冊出ます。
『東京おしゃれ魔女ありす』(小学館)
ファッションにしか興味のない令和のわがまま魔女(見習い)ありすが、迷える依頼人たちをしゃーなしで助けます。とびきり可愛くてちょっとクセ強めのエンタメYAです。
アンソロジー『可能性を信じて』(フレーベル館)
短編「ディア・ダンデライオン」で参加しています。現在NetGalleyさんで試し読み公開中です。
【お仕事】
・ゲラ。
・初稿。
・打ち合わせ。
・RSKイブニングニュースさんの取材。素敵なVTRにまとめていただきました。
天川の作品や活動に興味を持っていただければ嬉しいです。
・岡山市連合婦人大会にて講演を行いました。大きな舞台で緊張しておりましたが、みなさんうなずきながら聞いてくださり、嬉しかったです。ありがとうございました!
【今月の本棚】
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』アンディ・ウィアー
いつか仕事が落ち着いたら読もうと思ってずっと積んでたんだけど永遠に仕事が落ち着かないので、覚悟を決めて読みました。最高。ただただ面白かった。読んでよかったです。映画も観たいなあ。いつか仕事が落ち着いたら……。
『火星の人』アンディ・ウィアー
映画『オデッセイ』は大好きなのだけど、原作は読んだことがなかったので、いい機会なのでこちらも。『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の後に読むと、マーク・ワトニーの口の悪さが際立ちますね!
『書くことについて』スティーブン・キング
『小説の技巧』デイヴィット・ロッジ
『小説の諸相』E・M・フォースター
『文体の舵を取れ』アーシュラ・K・ル=グウィン
ワークショップの準備のため、創作論を改めて読み漁っています。作家志望なら誰でも、書きあぐねて創作論の山に分け入る時期があると思いますが、どれだけ好きな作家だとしても、その人のメソッドはその人のもので、他の人がそのままそっくり真似しようとしてもできないし効果的でもないので(断言)、試しにいろいろやってみて自分に合っている部分だけ取り入れればいいと思います。読むなら1冊ではなく何冊か並行して読むか、評論家や映画脚本家の創作論と比べながら読むと、マジでみんな全然違うこと言ってて肩の力が抜けますよ。結局、よいものを書くための近道などなく、「いっぱい読む」「いっぱい書く」以上に大事なことなどないなと思います。でもいろいろ試してみるのは楽しいよね。その辺り気になる人は、ぜひワークショップに来てね。
【その他】
・連休は仲良しフレンズと大人8人子ども6人の大合宿したり(天体観測ができる宿泊施設に泊ったのに雨でした泣)Angelaのミニライブを聞きに行ったり、散歩したり庭いじりしたり編み物したりして、子どもと一緒にゆっくり過ごしました。目の前に積みあがったお仕事の山が高すぎてめまいがしますが、一つ一つ頑張るぞい。
・名探偵プリキュア!は、最高です。もう一度言う。名探偵プリキュア!は、最高です。
【締め切りました】ワークショップのお知らせ
この夏、岡山の学生さん向けにワークショップを2つ行います。
どちらも現在参加者を大募集中! お友達を誘って、ぜひご参加ください。
①小中学生向け創作教室(7/4、7/11)

小学校高学年~中学生向けの創作教室です。
2日間で短いお話を書きます。ワークシートを用意するので、初めてでも大丈夫! 小説が好きな子、小説を書いてみたい子、ぜひお気軽に参加してください。
(主催:岡山市・岡山市文学賞運営委員会・学校図書館を考える会おかやま)
日時:2026年7月4日(土)、7月11(土) 10:00-12:00
場所:岡山芸術創造劇場ハレノワ練習室
対象:岡山市内に在住・通学している小学校5・6年生と中学生
申込:こちらのサイトをご確認ください。https://www.city.okayama.jp/bungakucity/0000081482.html
➁高校生向けワークショップ

テーマ別のワークショップと合評を通して魅力的な小説の作り方を学ぶ連続ワークショップです。みんなで短編小説の作品集を作り、ZINEスタジアムで販売することを目指します。
小説を書きあぐねている人、もっとうまく書きたい人、表現の幅を広げたい人、みんなで楽しく学び合いませんか?
(助成:福武教育文化振興財団)
日時:2026年7月18日(土)、8月11日(火祝)、9月19日(土) 各日9:30-15:00
会場:吉備路文学館
対象:岡山県内の高校生(またはそれに準ずる年齢の方)
申込:https://x.gd/Y1gTu
お問い合わせ:tenkawa.ws@gmail.com
どちらも楽しい時間になるように計画中です。参加者が全然集まらなかったら悲しいので、気になるという方はぜひお申し込みください。どうぞよろしくお願いします!
【4/20発売】『空と花のパレード』(くもん出版)
朝日中高生新聞で連載しておりました『空と花のパレード』が、加筆修正の上、くもん出版さんより書籍化されます!

イラストは連載版に引き続きくりたゆきさん、デザインは田中久子さんです。軽やかで未来を感じる素敵な表紙に仕立てていただきました。
また、『虹色のパズル』でもお世話になったNPO法人ReBitさんに書籍版のご監修をいただき、巻末に用語解説等の付録もつけていただきました。取材にご協力いただいたのは遠藤まめたさんです。
盤石の布陣でお送りする書籍版、どうぞよろしくお願いします!
【あらすじ】
――これってLGBTQ+だけじゃなく、全ての人にとって大事なことだ。
双子のハナとソラは、この4月から同じ高校の1年生。憧れだった志望校に合格してウキウキのハナだったが、妹だと思っていたソラから、「自分は男性で、高校にも男子として通う」とカミングアウトされて……
高校から性別移行すると決めたトランスジェンダー男子のソラと、そんなソラの変化についていけない双子の姉ハナが交互に語るストーリー。
2024年10月~2025年3月の連載時には、毎週たくさんのご感想をいただきました。リアルタイムで感想がもらえるなんて初めてのことで、担当記者さんからメールが来るたびに本当に嬉しかったことを覚えています。
連載当初に立てた目標は、「LGBTQ+の人々を、『どこか遠くにいる自分とは関係ない人』ではなく『いま隣の席に座っているかもしれない、本当にふつうの人たち』と思ってもらう」こと。ゆえに、トランスジェンダーがテーマではありますが、この作品はあくまでも青春ものです。部活に恋愛、友情関係……ハナとソラの高校生活を応援してもらえれば嬉しいです。全然重くないよ(ほんとに!)。加筆もけっこうしたので、連載版を読んでいただいた方にも楽しんでもらえるかと思います。
個人的な話をすると、連載準備中に妊娠が発覚し、連載中に出産、乳飲み子を抱えて書籍化作業という(おそらく)二度とないであろう経験をしました。連載版、書籍版の担当各位には大変お世話になりました。本当にいろんな人のご協力で出来上がった1冊です。感慨深いです。
ずいぶん長い間一緒にいたので、なんだか本当に家族みたいで、手放すのが寂しいのですが、ハナとソラがより多くの方と出会い、愛していただけるよう祈っています。
排外的な空気が広がる中、多様な人々と共に歩んでいくために、今一度「僕たちはここにいる。一緒に生きている」って、声を出していきたいです。ぜひ! ぜひ! 読んでください。
4/20ごろ発売です。一緒に歩こう。
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5月に岡山市で発売記念イベントをやる予定です。追って告知いたします!