お嬢様教育ラブコメ『毒舌執事とシンデレラ』、おかげさまで3巻が出ます!
シリーズものが3巻続くのは初めてなので感無量です。ありがとうございます!
イラストは引き続き三月リヒト先生です。表紙も挿絵も素晴らしいのでご期待ください。
【あらすじ】
12月。学期末試験を終えると2学期も終わりだ。ルミナス学園では、終業式の晩にクリスマスパーティーが開かれ、優れた衣装を披露した生徒には、学長から星が授与されるという。ファッションセンスに自信がないことに加えて、連日の試験勉強でいっぱいいっぱいの優芽は、相変わらずガミガミと口うるさい月森とケンカをしてしまい……。
3巻のテーマは『ファッション』! シンデレラをテーマに書こうと決めたときから、おしゃれの意味やルッキズムについては絶対に触れたいと思っていました。
「人間、中身が大切」と言うけれど、実際そんなに簡単じゃない。見た目はその人の一要素でしかないのに、世界は日々、我々に「(外見的に)美しくあれ(さもないとモテないぞ、人生うまくいかないぞ、いいのかお前はそれで)」と、無言の圧力をかけてきます。毎朝鏡の前でため息をつき、私もあの子みたいに可愛かったら、と落ち込む日々……しゃらくせー!!! 繰り返しますが見た目はその人の一要素でしかないのです。なのにもう! プンプン!
とはいえ。見た目に気を遣うことに全く意味はない……というわけではない。それも事実。衛生的な身だしなみやスキンケアは、自身の健康を保つためにも大切なことです。
なにより、おしゃれを勉強して一生懸命自分を磨くことは、たしかに自尊心を育むということを、私たちは経験的に知っています。髪を切ったとき、お気に入りの服で出かけるとき、新しい靴をおろすとき。なんだかいつもより自分を好きになれるような気がするから。
つまり、モテるためじゃなく、自分を好きになるためのおしゃれなら、どんどんやっていいと思うのです。見た目で悩むのは普通のこと。ここは考え方を変えて、ファッションを自己表現の手段だと捉えてみたら? 何を美しいと思い、どんな自分になりたいのか。それを装いで表現する……なんだかちょっとワクワクしませんか? 3巻はそんなお話です。
作中、洋服のシルエットや組み合わせ方など、小学生でも取り入れやすい知識を紹介しましたので、優芽と一緒に勉強して、ファッションを好きになってもらえたら嬉しいです!
とはいえ! 何度も言いますがこのお話はあくまでもエンタメ! ラブコメ! です。今巻のキモは優芽と月森の大ゲンカ。その隙に竜之介が張り切ります。謎に包まれていたアイアン寮の寮長もついに登場します(挿絵つき!!!)。
クリスマスにテストにファッションショーに、盛りだくさんの3巻は3/9発売です!
毎日気が滅入るニュースばかりですが、読書の間だけは、ドキドキわくわく、楽しい気持ちになってくださいね。たくさんの方に楽しんでいただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします!
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