【お知らせ】
・『おにのまつり』(講談社)が第9回児童ペン賞 少年小説賞を受賞しました!
eight-tenkawa.hatenablog.com
・『アンドロメダの涙 久閑野高校天文部の、秋と冬』(講談社)発売中です。
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・12月に児童書作家向けのジェンダー勉強会サロンを主催します。詳しくは追ってお知らせします。
【お仕事】
・取材。
・原稿。
・打合せ。
・プロット。
・資料集め。
・高校生文芸道場おかやま。今年も楽しかったです!
【見たドラマとか観た映画とか読んだ本とか】
実写版『ONE PIECE』
すごくよかった。もちろん原作を超えることはないし、いろいろ端折ってるからあちこちに無理はあるんだけど、本当に全力で作っているのが伝わってきた。すごいよNetflix。
今回、海軍サイドが深掘りされてるのがめちゃよかったですよね。コビーもヘルメッポも最高すぎ。最優秀バディ賞あげてくれ。
後からいろいろ調べたら、コビー役の俳優さんがオープンリートランスの方だったり*1、サンジ役の俳優さんが摂食障害の経験者だったりして……実写化ってこういうことなのかと改めて思わされました。「キャラ」と「俳優」が合わさって「役」になるのだ、というか。セカンドシーズンも期待して待ってます!
『グランツーリズモ』
めちゃくちゃ面白かったです。実話ベースなんだけどとんでもない話なので、えっほんとに? どこまで本当? と心配しながら観た(ほとんどは本当だった)。逆にフィクションだと割り切った方が楽しめると思うくらい、ほんと、とんでもない話です。
車にもゲームに詳しくないけど、レースシーンの迫力がすごくて楽しめた。日本人は絶対ニヤニヤできるから観た方がいいよ。
『失敗しないためのジェンダー表現ガイドブック』新聞労連ジェンダー表現ガイドブック編集チーム(小学館)
ジェンダー勉強会サロンのために再読。「失敗しないための」というのがいかにも新聞っぽいが、媒体に限らず発信する機会のある人は全員読んだ方がいいと思う。
私はこういうのの創作者向けバージョンがあればいいのになと思っている。創作の場合、たとえば差別的なキャラを書きたいときにはあえて差別的な言動を描写する必要もあるし、(正しいゾーニングの上での)表現の自由はもちろん守られるべきだから、難しいけど。でもだからこそ考えなきゃいけない。失敗のない表現なんて本当はありえないんだけど、失敗しながらも学び続けなきゃいけない。
創作者向けジェンダー表現ガイドブック、絶対需要あると思うんだけどな。興味のある版元さんがいたらお声掛けください。
『杉森くんを殺すには』長谷川まりる(くもん出版)
最近は動画や漫画でも、ある種の表象を扱うものは、視聴者や読者に対して注意喚起の表示が入ることが増えた。何もかもそうすべきとは思わないが、少なくとも作り手としては、自分の作品が読み手にもたらしうる影響について責任を持つべきだし、ネタとして消費して終わり、みたいな態度は許されないよね。そういう意味で、とても誠実な一冊でした。私も気質的に引っ張られやすいタイプなので、こういうときどうしたらいいのかなって、最近よく考える。
心が元気なときでいいので、ぜひ読んでほしい。解説まで含めて、すごくよかったです。
【その他】
・今月は東京や熊本やオンラインでいろんな作家さんとお話できて楽しかった。尊敬する、目標になる、「こんな人になりたい」と思える作家さんが周りにたくさんいるのは、本当に幸せなことです。
・熊本ついでに鹿児島にも行きました。本場の白熊はデカかった。
・9/29-10/1にかけて岡山に帰っていたのですが、帰りの新幹線は行きの値段より500円も高かった。10/1付で値上げしていたのですね。よよよ。何もかも値上げでしんどい。頼むからお給料も上げてくれ。